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「保険料の相場はいくらぐらい?」

自動車保険について聞かれて一番困るのがこの質問です。

20年近く前まで、つまり各社が横並びだった頃であれば、年齢や車の種類などによって大体の相場金額が答えられたものでした。

でも保険の自由化(1998年~)によって各社から様々なタイプの自動車保険が発売されるようになり、現在では相場といわれても答えようが無いような状況になっています。

中でも自動車保険の保険料に最も大きい変革をもたらしたのが「通販型」の自動車保険です。

この通販型というのは、従来の代理店を通して契約する自動車保険と異なり、インターネットや電話などで契約することができるというタイプの自動車保険です。

この通販型の特徴は従来のタイプ(代理店型)に比べて保険料が大幅に安くなっているという点です。

現在では20種類を超える自動車保険が販売されるようになりましたが、保険料が割高な従来タイプの代理店型と、保険料が格安な通販型という二つのタイプに分別されるようになりました。

従来の代理店型から通販型の自動車保険に切り替えたら保険料が半額程度になったという事例も決して珍しいことではなくなりました。

ですから敢えて今の自動車保険の相場はどうなっているかと言えば、

従来の代理店型の相場と新登場の通販型の相場の二通りに分かれてしまった

ということになるでしょう。

■通販型の本質的な違いは契約方法が異なるだけ

通販型の自動車保険が従来の代理店型に比べて保険料を大幅に安くできたのは、ひとえに中間コストをカットしたということに尽きます。

ネットや電話で契約することにより、従来タイプの中間コストである代理店手数料、支店、支社経費等をスッパリと省略しているのです。

たとえば今あなたが加入している代理店型の保険料9万円が、契約方法をネット契約に切り替えるだけで(実際にはできませんが)5万円になるというようなものです。

補償内容も付帯サービスも一切変更せずに、契約を代理店契約からネット契約にするだけでそうなるのです。

「いや代理店があったほうが何かと安心ではないか」と考える方も居られるかもしれませんが、そう思わせられることが自動車保険の落とし穴になっています。

自動車保険の代理店といってもその9割近くが車のディーラー、修理工場、ガソリンスタンドなどを本業とする、いわゆる「片手間代理店」だといわれています。

「代理店」とはいっても米国の保険代理店などのように保険のプロがいて高い保険料に見合う種々のサービスやアドバイスを行う専業のプロ代理店とは全く違う「アマチュア代理店」がほとんどというのが国内の現実です。

日本の9割近い代理店は、契約者から事故の連絡があってもただ本社に取り次ぐだけ、普段は年に1回更新の葉書をくれるだけの代理店なのです。

住宅購入の時に、不動産業者が火災保険などの代理店になっていて、千万円単位の取引のドサクサ?にまぎれて高額な火災保険や地震保険に加入させられてしまうという例がありますが、新車ディーラーなどによる自動車保険の勧誘も全く同じ構図だということになります。

■代理店による事故時の仲介、斡旋などは法令で禁じられている

ネットなどで「いざという時は代理店型のほうが安心」というコメントを見かけることがありますが、果たしてどうなのでしょうか。

まず知っておきたいのは、自動車保険の事故対応というのは損保本社の事故担当が行うことになっており、この点は通販型でも代理店型でも違いは全くありません。

そもそも代理店による事故関連の仲介や斡旋などは法令で禁じられているのです。

損保本社としても、ちょっとしたことが保険金額に大きく影響する事故対応を、新車ディーラーの営業マンや修理工場の社長などズブの素人にやられたらたまったものではないと思います。

損保会社によっては事故対応に対して代理店が脇から口出ししてくることを露骨に嫌っている会社もあるくらいです。

このような中で、代理店が「いざという時」に発揮できるメリットなんてあるのでしょうか。

実際にはほとんど無いといわれていますが、仮に事故現場に駆けつけることがあったとしても「大変でしたね」とお悔やみを言うくらいのものでしょうか。

こんな程度のことに何万円も割高な保険料を支払う価値が本当にあるのかということになってきます。

■通販型の特徴、メリットはどうなっているのか

さて、一方の通販型自動車保険はどのような特徴を持っているのでしょうか。

全体としていえるのは、ロードサービスなどの無料付帯サービスが代理店型よりはるかに充実しているということです。

中間コストを省略して保険料を格安にしてもまだ余力があるのでしょうか、通販型各社とも競うようにロードサービスを充実してそれを自社のセールスポイントにしています。

実際に加入してみれば分かりますが、無料の車両保険をもう一つ付けたような感じで、JAFのロードサービスなんて全く不要な状態になります。

また、事故時の保険金の支払いも代理店に比べてスムーズに行われるというのが一般的な評価のようです。

有料ドライバーの加入が多い通販型各社は保険金の支払い機会も少ないからなのでしょうか、過失割合などでもめて保険金支払いが遅くなりがちな代理店型各社に比べて、金払いが良いというのは確かなことのようです。

相手方の保険会社と人件費をかけて延々と交渉するよりは、そのお金で早めに保険金を支払った方が顧客本位になるという考えなのかもしれません。

そして何よりの特徴、メリットは、ともかく保険料が安いということです。

補償内容、年齢、等級など加入条件が全く同じでも、代理店型から通販型に切り替えるだけで驚くほど保険料を安くすることができます。

■顧客満足度も通販型の方が高くなってきている

通販型の自動車保険は、上で紹介したようなメリットがあることから、年々着実にシェアを伸ばしています。

全体のシェアはまだ1割に届いていいませんが、各種の顧客満足度調査でも年々評価が高まっていて、今後も確実にシェアは伸びていくと考えられます。

その証拠に、東京海上日動のイーデザイン損保、三井住友海上の三井ダイレクト、セゾンの大人の自動車保険、日本興亜損保の損保24など、従来の代理店型大手各社も次々に小会社、グループ会社を通じて通販型の販売に踏み切っています。

このようにみると、自動車保険ほどコンテンツが余り変わらないのに価格(保険料)の開きのある商品というのは珍しいかもしれません。

ローダサービスを考えれば、むしろ品質のいい方が安くなっていると言っていいかもしれません。

当然代理店型側の方々は既得権益を守るのに必死ですから、これからも「いざという時安心なのは代理店型」「安かろう悪かろうが通販型といった類の宣伝は続くでしょう。

でも、せっかく保険自由化によって私たち消費者は多様な選択肢をもてたのですから、上で紹介したような事実を良く考えて、賢明な自動車保険選びをしていきたいものですね。

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